新しく三世代同居をされることになったこちらのお家。『家族みんなが集う場所』『それぞれのプライベートな場所』『お客様の為の場所』をしっかりと取り入れた、全員がこだわり・想いの詰まったお家が完成しました。
今年9月にお引渡しになりましたが、とっても快適で驚かれていました。これから本格的な冬を迎え、前までとは違った家中あったかい空間にますます喜んで頂けるかと思います。
また単に建て替えるのではなく、今まで暮らしてきた歴史や思い出を大切にしたいという施主様の希望もあり当社を選んでいただいたようです。その内容は後ほど登場してきます。
一階には、リビング・ダイニング・寝室が2つ・若世代のリビング・客間。二階には、夫婦寝室・個室が2つ・シャワールーム・洗面があります。建物全体で約60坪です。
玄関ホール…入るとまず目に入るのが大きい額。こちらは最初から玄関に飾りたいというご希望がありました。また季節のものを飾りたいとのことで、飾り棚を設けました。右には家族の靴がしまえるシュークロークがあります。
玄関ホールの腰板は、旧家の建具の板を磨いて再利用。上の写真は以前の建具。本物の木ですのでクロスや既製品では出せない味があります。打合せでお家にお邪魔した際「これらの建具板をこのように使えますよ」といった提案を受け入れて頂きました。落ち着いた和の雰囲気が出ました。
一階リビング…家族が集う場所。作り付けの食器棚・棚があり大家族でも十分に収納スペースがあります。掃き出しの窓があり明るいです。以前と同じように、食事する場所とくつろぐ場所が分かれています。 勝手口は、キッチンの裏にあり良く使う蔵や畑から近く便利です。
客間…真壁の本格的な和室。天井に見える大きな梁は旧家のもの。長い間旧家を守ってきた梁を磨き直し、見せ梁として利用しました(上は以前の梁の様子)
本物の木だからこそできる技です。
施主様もこの梁を眺めることで「旧家の思い出や先祖への感謝を想う」事ができると、大変気に入られてました。
セカンドリビング…一階にはもう一つリビングがあります。友達が集まり、ご飯を作ったりすることもあるようで主に若世代が使う空間になります。壁紙や棚・カウンターに特にこだわりました。TVは最初から壁掛けの予定でしたので、下地をその仕様にしております。
二階には若世代の寝室と子供部屋。他にはシャワールーム・物干しスペース・洗面・洗濯機があります。
棚などは奥様が主にプランしました。細かくサイズなどを拾ってノートに手書きで書いてきてくれました。我々もその熱意に負けない様に必死で納まりを考え、職人さん達と造って行きました。
収納するものが決まっていたので、スッキリ片付けやすい空間になると思います。
建具は全て手作りです。デザインが自由である事、本物の質感が味わえること等が良い所です。手作りの建具も最近では少なくなって来たようです。きつくなったり、動きが悪くなったりあるようですが、その際には建具屋さんが駆けつけ、けずったり・ろうを塗ったりして対応してくれます。
こちらでは一部に家紋をあしらったり、片面が全てホワイトボードになっていたり様々な建具があります。
家族みんなで考えたお家が、ようやく完成しました。家づくりは決める事も多くまた見えないものを作っていく難しさがありますが、とても気に入って頂き「ありがどのっ」「あんべいい~!」「最高です。」という言葉を頂き大変嬉しく思ってます。
K様、大変お世話になりました。今後ともよろしくお願い致します。
小学生たちが見学に来てくれたのも良い思い出です!
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