2009年 01月 31日
いきなりの歯抜けおじさんの写真に驚かれた方も多かろうと思う。
私もそうだった。インターネットのアマゾンでこの本に目が止まった時は。
でもこの本は巷では評判で、去年7月に販売されたにもかかわらず、
もうすでに11刷目に入っている。
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で2006年に放映された、青森の
木村さんというリンゴ農家の苦闘の日々を描いた記録であり、間違いなく
感動する1冊である。
リンゴ栽培というのは、農薬無しでは絶対不可能だと言われ続けてきた。
ところが、この木村さんと言う歯抜けおじさんは、何年も掛けてこの常識を
覆した奇跡の人なのである。最初は変人奇人と騒がれながらも、目的を
達成するその執念と座った根性にはとことん驚かされた。
これこそがプロ根性というヤツだろう!
生活を犠牲にしてまで、絶対にやり遂げようという志は凄い!
成功のきっかけとなったある場面を、思い悩んだ挙句に自殺しようと
入り込んだ山で見つけ出すあたり、フィクションくさいところもあったが、
全般的にはリアリティに富んでいて面白い。
「プロフェッショナル仕事の流儀」は結構見ている方だが、たまたま、
この時の放送は見逃していて、この本を見るまではこのおじさんを
知らなかった。
この無農薬リンゴを食べた人の話によると、味わったことのない「美味しさ」
があるらしい。茂木健一郎曰く、「味の彫刻品」だそうだ。
私も一度食べてみたいが、入手ルートがまだ分らない。
恐らくは、今では大変な売れ行きだろうから、そう簡単に手に入るはずは
ないし、直接電話してみる勇気もない。
もし誰か分る方がいたら教えてください!
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