Q&A
- 輸入住宅ってなに?
- 輸入住宅という言葉の明確な定義はありませんが、公的機関や住宅業界の意見をまとめると「海外の工法や設計思想に基づいて建てられた住宅」、「建材である部材のほとんどが輸入部材で占められているもの」とされており、比率的には材料費の50〜60%以上である事が一つの基準のようです。また工法については、その国の独自の工法を原則的にそのまま採用したもの、構造や性能面でもその国の基準を確実にクリアしている事が条件となっています。設計思想についても、外観のデザインや内部のプランニングまで、その国の生活スタイルや住文化を反映したものである事が条件になっており、つまりその国の材料で、工法からデザイン、そして育まれた生活スタイルまで、そのまま建てられるものを輸入住宅としているようです。
- 全国ではどのくらい建てられているの?
- ここ数年で年間8,000棟位の実績です。特にツーバイフォー工法は阪神大震災以降に急激に増えています。
- どんな工法があるの?
- 北米で生まれた2×4、2×6工法などのツーバイフォー系と、北欧で生まれた木質パネル工法など、いずれも枠組壁工法が9割を占めています。
- 日本のような高温多湿な気候には適しているの?
- 2×4は湿気に弱い、と決めつけている工務店さんが時々おられます。
考えてみて下さい。アメリカやカナダといった広大な土地を例にすれば、ミシシッピ川流域のような湿度の多い土地もあれば、カリフォルニアやハワイのような温暖な土地、そして雨の少ない砂漠地帯、さらに昼と夜の温度差が数十度にもなる過酷な土地もあります。それらの地域で100年近く頑丈に建っているのが2×4住宅です。日本だから適さないという理論はありません。
- 地震に強いって本当?
- 先に2×4工法とは?でも説明していますが、家全体が耐力壁という「面」を組み合わせて、
屋根、壁、床からなる6面体のボックス型で構成されています。台風や地震で外部から衝撃や力が加わっても、接し合った6面それぞれ互いに分散させてしまいます。これが強さの秘密です。圧縮や引っ張り、ねじれといった力を最小限に抑えてくれる構造なのです。
- 高気密・高断熱なの?
- 2×4工法は北米や北欧といったとても寒い地域で発達した技術・工法です。気候の侵入を防いで暖房の熱を逃さない。生活上なくてはならない条件です。合板や面で構成されているため気密性が高く、また断熱材の充填もにも適しており、その性能を最大限に発揮します。2×4という構造そのものが高気密・高断熱を実現する作りになっているのです。
- 気密性が高いと空気はどうなの?
- 計画換気システム(機械換気設備・第一種または第三種)を導入しているので室内環境は良好に保たれています。これは2003年の改正建築基準法の施行によって、シックハウス対策として設置が義務づけられているものです。
- 耐火性能が高いって本当?
- 使用している石膏ボードには結晶水と呼ばれる水分が含まれています。万一の火災時には水蒸気を発生させて熱の上昇や乾燥による火の広がるの速度を抑える役目を果たします。また、壁パネルの中のファイヤーストップ材が、火を閉じこめて延焼を遅らせる構造となっています。さらに、2×4工法で用いる木材は太く厚いため、表面だけが焦げて炭化層となり、内部まで燃えにくい材質です。これは実際の燃焼実験からも証明されています。
- 湿気の多い日本で長持ちするの?
- 床下に湿気対策を施してあります。地面に防湿シートを敷き、その上に防湿コンクリートを打ち、湿気の上昇を抑えます。
壁内結露対策としては、断熱材の内側に防湿シートを張って水蒸気が室内に忍び込まないようにしています。室外側には空気層を設けて空気の通り道を確保してあり、常に乾いた状態になるよう工夫された作りとなっています。
- 部屋と廊下の温度差は?
- 伝統的な日本家屋は障子や戸のような室内の仕切りで部屋ごとに暖かさを確保するため、廊下や階段、玄関周り、使ってない部屋などは寒暖の差が大きくなりがちです。2×4工法の家は全体の断熱性が高いので、場所に関係なく温度差の上下が少ない作りとなります。間取りにとらわれず広々としたリビングやキッチン、2階への階段までもオープンにした空間が可能になります。
- 省エネ効果は?
- 日本で定められている基準の最高水準である「次世代省エネルギー基準」をクリアしています。欧米並みの 最高レベルの基準です。
- 結露はしないの?
- 輸入住宅の場合、一般に木製サッシや樹脂サッシを用いて、ガラスも複層ペアガラスを使用します。
よくあるアルミの窓枠サッシは熱伝導率が高く、また普通のガラスも外気に冷やされて熱を逃がし結露を生みます。
木製サッシや樹脂サッシ、複層ガラスはいずれも熱が伝わりにくく結露もしにくいのが特徴です。
毎日何度も窓を拭いたりする手間が減り、カビの発生も防止できます。
- シックハウス対策は?
- 輸入部材もシックハウス対策による規制を受けています。
原因物質であるホルムアルデヒドを発散する建材の使用は厳しく規制されます。
ただ輸入住宅ではムク材を使用することが多いのですが、このムク材は規制を受けていません。
現場で塗装をする場合には自然塗料や無害な水性塗料を使用しています。
- 性能保証、アフター保証は付いている?
- 住宅品質確保促進法によって、基本構造躯体や防水の不具合を10年間、無償で保証されるようになっています。
当社の場合は有料メンテナンスをお受けいただくと20年まで保証できるシステムを採用しています。
- 輸入住宅ならではの間取りとは?
- 断熱性が高いため、間仕切りが少ないオープンな空間設計が可能です。リビングの中に階段を配置でき、家族は必ずリビングを通ることでコミュニケーションがとりやすくなります。子どもと顔を合わせないという事もなくなります。デザイン的にも吹き抜けにしたり開放感のある作りが可能となります。
- 和室は作れますか?
- プランニングの際に要望して頂けると、二間続きの和室や床の間も設置できます。
- 将来リフォームや増築は可能なの?
- 初期の段階で設計上耐震性に影響のないような構造に配慮すれば、どのようなリフォーム、増築も可能です。
- メンテナンスや交換はすぐできる?
- 万一の部品交換にもすぐに対応いたします。豊富な在庫品でお待たせすることなく、特に 緊急性の高い水廻り設備や電化製品は国内メーカー品を標準採用しているため安心です。アフターメンテナンス としてお引き渡し後3ヶ月、1年、2年の無償点検も実施していますので、初期トラブルの発見にも万全の体制をとっております。