リハビリテーションとは
リハビリテーションとは
「リハビリテーションとは障害のある人や高齢者が、期待される最良の心身の状況を獲得し、年齢や障害の程度に応じ、その地域に住む人々とあらゆる面で同程度の水準の生活がなされるよう支援することである。」
- 「あらゆる」とは社会的、教育的、職業的、経済的、文化的な意味である。
- 生活が「なされる」としたのは主体的に生活が「送る」ことができない人々を除外しないためである。
[引用文献:沢村誠志(監),日本リハビリテーション病院・施設協会(編):これからのリハビリテーションのあり方.青海社,2004]
リハビリテーションの各療法について
理学療法とは基本的な日常動作を回復。
理学療法とは、生活の中の立つ・歩く・寝る・起きるといった基本的動作における障害、筋力や持久力の低下、腕・足・関節の痛みなどを改善し、健康な状態にできるかぎり回復させることをいいます。
その方法は、手や器具を用いて麻痺した部分を回復させたり、筋力や持久力を高めるといった「運動療法」、患部を温めたり、冷やしたりすることで痛みをとる「物理療法」の2つに分類され、これらの方法で回復できない場合は、杖や車椅子などの装具を活用したり、段差をなくす、手すりを付けるといった生活環境の改善で対処します。
作業療法とは毎日の生活に必要なさまざまな力を取り戻したり、新たに見いだす仕事。
作業療法は、食事・衣類の着脱・洗面・入浴といった日常的な身の回りの活動や、買物・掃除・他人との交流・余暇活動・仕事などのより広い社会的な活動を行う力を取り戻したり、新たに見いだすことを仕事とします。
回復が難しい場合は、失った機能を代償する自助具や他の福祉機器を工夫したり、住宅環境の改善も行います。
言語聴覚療法とは言葉の障害+口から食べることの障害にアプローチ。
言語聴覚療法とは、話すことや聞いて理解すること、口から食べる・飲み込むという行為に障害を持つ方々に対して行うリハビリテーションです。
日常生活に欠かせないコミュニケーションや食事が病気などのために突然出来なくなると、社会参加が難しくなります。これらに対して、機能改善・能力向上を目指し、心理的サポートを行います。